犯罪・刑事事件の解決事例
#過失割合 . #物損事故

事故現場で実地の調査をすることにより過失割合を少なくすることに成功

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大久保 誠 弁護士が解決
所属事務所大久保法律事務所
所在地北海道 札幌市中央区

この事例の依頼主

60代 男性

相談前の状況

高速道路の高架下の交通量の激しい交差点での衝突事故。依頼者は直進車、相手方は右折車。依頼者は、相手方は一時停止をすることもなく右折をしてきたので事故の過失割合は相手方が100%であると思われるのに、相手方加入の損保会社は依頼者にも20%の過失割合があると主張しており、納得がいかないと相談に来た。

解決への流れ

警察官作成の実況見分状況書を入手後、事故現場を訪れる。実際に相手方が右折待ちをしていたと実況見分状況書で示された地点から、直進車両の見え方を写真撮影し、現場交差点の横断歩道、停止線、電柱等の位置関係を詳細に計測した。その上で、相手方が一時停止したと主張する位置から衝突時点までの距離を進むには0.5秒の間に時速116kmの速度で駆け抜けなければならないが、そのような加速力を発揮するのはスポーツカーにもない等と、相手方の主張が虚偽であるとして過失割合は相手方が100%であると反論。結局、早期解決の必要もあり、当方10%、相手方90%で示談成立。

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大久保 誠 弁護士からのコメント

事故現場を自分の目で確認することの重要性を再認識した事案でした。実況見分状況書で当事者が説明しているとして記載されていることを鵜呑みにはできません。説明の真偽を科学的な観点から検討することが交通事故の場合には必要です。なお、依頼者が運転していたトラックは購入して間もないもので、それだけに何とか被害回復をと頑張ったものです。