この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
相談者は折からの不況による業績不振に加え,主要取引先の突然の倒産により多額の不良債権を抱え,連鎖倒産の危機に陥っていました。
解決への流れ
自己破産や民事再生等の法的整理によらず,自主再建の方針であらゆる手を尽くし,連鎖倒産を免れました。相談者は弁護士の指示を受けて,金融機関やリース会社とのリスケジュール交渉,デューディリジェンスをふまえた事業譲渡の交渉,弁護士のリーガルチェックを経た新規の大口契約の締結,金融機関との増資交渉等を行い,経営継続に成功しました。
企業再生は,税務会計の観点を含めた総合的な判断が必要となります。相談者の財務状況によっては自己破産や民事再生等の法的整理を勧めることもありますが,企業の損失は地域経済の重要な損失であるという考えのもと,可能な限り自己破産を避けて企業を再生できるように,総合的なアドバイスをしています。