犯罪・刑事事件の解決事例
#自己破産

【自己破産】【借金600万円】生活に必需品だった車を維持できた事例

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佐藤 絢那 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人ガーディアン法律事務所八王子オフィス
所在地東京都 八王子市

この事例の依頼主

40代 男性

相談前の状況

相談者は子どもの学費や生活費に加えて趣味のパチンコにより600万円程度の借金を抱えるに至っておりました。相談者としては自力返済することは不可能であると判断したため、自己破産を希望しておりました。一点、懸念として相談者は自動車を持っており、この車は通勤で使用している他、母親の病院への送迎のためにどうしても必要であったため、破産により処分されては困るものでした。そこで、自己破産しても自動車を維持できる方法がないかガーディアン法律事務所に相談にいらっしゃいました。

解決への流れ

依頼者の1番の懸念材料であった自動車の維持に関しまして、当事務所では破産申立後に破産管財人から自動車を買い取る方法により、自動車の処分を免れる方法をとることといたしました。査定をしてみたところ、相談者の自動車はまだ年式がそこまで古くなく評価額は70万円程度でした。幸いにして、相談者は積立型の保険があり、その保険の解約返戻金が40万円ほどあったため、申立前にこの保険を解約して40万円を現金化し、そのお金と破産申立後に得た給料を積み立てて、自動車の買い取りをすることができました。その結果、相談者は自動車の処分を免れながら、600万円もの借金について免責を得ることができました。

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佐藤 絢那 弁護士からのコメント

本案件に関しまして、自動車の処分を免れることができた理由といたしまして、自己破産では持っている財産が処分されてしまうことが原則ですが、生活再建のため、一定の財産については処分を免れることができます(これを自由財産といいます)。東京地方裁判所の運用では、自動車の場合、評価額が20万円以下の自動車であれば処分を免れることができますが、これを超えてしまっていても処分を免れる方法はあります。どの範囲の財産が処分されるのか、維持できるのか、という判断は申立前にする必要があり、そのためには裁判所の運用を熟知している必要があります。処分されては困る財産があるという方は経験豊富な当事務所にご相談下さい。相談することで、選択肢は増えると思います。