この事例の依頼主
40代 男性
今回の依頼者は中間管理職の男性でした。依頼者は、前日の夜にお酒を大量に飲んでしまい、酔っ払って気づいたら交番に突き出されていたとのこと。酔いが冷めて我に返ると、交番で見ず知らずの18歳の少年が隣にいました。その場に連れてこられた理由として、深夜、酒に酔っ払った依頼者がタクシー乗り場で少年を殴ったため交番に連れてきたとのこと。依頼者は記憶がなくて覚えておらず、気が動転してしまいました。しかし、少年からは、「明日また連絡するから示談をするなら検討してください!」と強く言われて、相手が被害届を出さずに示談をする方向となりました。翌日、少年から連絡があり、当日の夕方に少年の家族同伴で示談の話し合いになりました。そのため、今回の状況を踏まえて、①示談をしたほうが良いか?(メリット/デメリットがわからないため)②示談をする際の注意事項③相手方に対する謝罪の仕方について法律事務所エイチームで相談をお願いすることとなりました。
対応した弁護士は依頼者から言われていた3つの質問にしっかりと丁寧に答えました。依頼者も納得していただき、今後の対応について前向きに話し合いを始めることになりました。依頼者からは「示談で終わるのであれば示談をして早期解決を図りたい。」と意思表示があったので、今回のケースは紛争を蒸しかえないために、弁護士が介在して示談書の作成をする必要があると打診しました。しかし、数時間後には被害者宅に示談で伺わなければならず、示談書を1から作成することは物理的に対応ができなかったので、今回のケースに関しては、弁護士から示談書の全作成でなく、依頼者がざっくり示談書を作成していただき、弁護士が法的観点から添削するレビューでのお力添えを打診させていただきました。依頼者も弁護士の提案を受け入れ、依頼者からざっくりとした示談書をいただき、弁護士が確認/添削をして示談書を作成した結果、後日依頼者からその示談書によって円満に解決できたとの報告をいただきました。
今回の場合、未成年者であったので、保護者の同意が必要なケースでした。そのため、弁護士の示談書チェックがあったことでスムーズな解決につながっていると思います。また、依頼者が泥酔して記憶がないケースであったので、少年だけでなく保護者に対して、謝罪の仕方にも十分なレクチャーを心がけました。限られた時間の中で、依頼者が誤解ない謝罪をしっかりとできる体制で望めたことが、円満に解決につながったと思います。刑事事件へ発展すれば人生が変わってしまうかもしれません。弁護士への早期の相談が鍵となります。