この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
【相談内容】幼稚園児の娘を置いて妻が男と一緒に失踪、当事務所に法律相談にいらっしゃいました。その際、子の親権のことを考えて、絶対に妻を家に入れないようにと強く指導をしました。それから5年ほどたったころ再度法律相談に来ました。結局、妻が帰ってきて家に入れてしまい、子どもを連れて逃げてしまったとのことでした。その後、離婚の調停を申し立てするとともに、面会交流の調停も申し立てました。
解決への流れ
【解決結果】離婚が成立しました。面会を実現しました。【解決期間】9年【解決のポイント】親権の獲得面会交流
親権の判断にあたっては、現に子を監護しているという事実が大きなポイントとなります。本件では法律相談にいらっしゃった時点でYさんが子を監護していたので、これを奪われなければ親権を取得できる可能性はかなり高い状況にありました。そこで絶対に妻を家に入れないようにと強く指導をしました。ところがその後結局妻に優しくしてしまい、隙を突かれる形となってしまいました。親権を取りたいという場合、何をおいても世界中を敵に回してでも自分が子の親権をとるんだという強い意志が大切なのだと思います。本件では最終的に親権を取られたため、面会交流を申し立てました。もっとも、当時は面会につき裁判所は消極的な考えであったため、実現にはかなりの労を奏しました。最終的には相手方代理人の協力もあり面会を実現することが出来ました。近年は裁判所もようやく面会交流の重要性を理解し、原則として子と会わせる運用となってきています。面会を拒まれてもあきらめずに弁護士に相談することをおすすめします。