犯罪・刑事事件の解決事例
#労働条件・人事異動

休職からの復帰を認めない会社と交渉し、有利な条件での退職に到った事例

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青野 壽和 弁護士が解決
所属事務所青野法律事務所
所在地神奈川県 横浜市中区

この事例の依頼主

年齢・性別 非公開

相談前の状況

病気による療養のため長期の休職を余儀なくされたところ、会社から休職からの復帰は認めないと言われたことから、法律相談に来所されました。ご要望としては、復職を望むが、有利な条件での退職も視野に入れるとのご要望でした。

解決への流れ

相手方会社は、復帰を認めないという態度を崩しませんでしたが、主治医からの復職が可能であるとの診断書等も踏まえ、提訴を視野に入れて粘り強く交渉をし、最終的に、一年分の給与の支払と引き替えに退職することとなりました。

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青野 壽和 弁護士からのコメント

会社を怪我や病気で休職中している従業員が、会社に復帰できるかどうかという問題では、まず、その怪我や病気が業務上の負傷・疾病かどうかが問題になります。業務上の負傷・疾病である場合、労災給付が受けられるほか、休業中及び休業後30日間は解雇される事はありません。業務上の負傷・疾病でない場合は、会社の就業規則で規定されている休業の規定によって休職しているものと考えられます。その場合、復帰の条件や復職中の給与等は、就業規則の規定で決まってくることになりますので、就業規則を確認する必要があります。一般的には、「休職期間満了時までに治癒しない場合、期間満了時に解雇する(または退職とする)」などと規定されていることが多く、その場合、「治癒」したかどうかが問題になります。職員の復帰を望まない会社は、治癒していないと主張してくる場合があるので、その点が争点になります。この点は、具体的資料をそろえて主張をしていく必要があります。