この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
被害者である依頼者が普通自動車に乗って対面信号が青色であることを確認して交差点に進入したところ、加害者である相手方車が赤信号にもかかわらず、前方不注視、信号無視等の過失(被害者側に過失がないことにつき争いなし)によって交差点に進入してきたため、相手方車と衝突し、依頼者が胸部打撲傷・頚部挫傷・右肩打撲傷を負い、被害車両は、修理費が時価を上回る、いわゆる経済的全損となった事案。依頼者は、事故後、6か月近く通院されましたが、相手方からの直接の謝罪がないこと、また、相手方の任意保険会社からの損害賠償提示額にも納得がいかず、交渉が長期化していたところで来所されました。
解決への流れ
相手方の保険会社は、いずれも既払額を除き、人損につき約20万円、物損につき約45万円を提示していましたが、当職が示談交渉を受任し、裁判基準で交渉しましたが、交渉段階では、提示額が変わりませんでした。そこで、交通事故紛争処理センターに和解あっ旋の申立てを行ったところ、1回目の期日とその後の代理人間の交渉を経て、受任から3か月程度で、いずれも既払額を除き、人損につき約80万(既払額を含めると約95万円)、物損につき約55万円(既払額を含めると約68万円)で示談することができました。
依頼者は、人損については、通院日数が11日間と少なかったのですが、勤務先の事情により通院できなかったことなどの主張立証に努め、通院慰謝料を増額、物損については、車両の時価額に加え、買替諸費用の賠償についての主張立証に努めたことにより増額で示談できました。