この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
朝の通勤途中に魔が差してしまった依頼者が、女性の尻を触る等の痴漢行為を働いてしまい、現行犯逮捕されてしまった。という事案です。相談者は会社でも大変責任ある立場にありました。仕事に穴をあける訳にも、ましてや会社に発覚するなどもっての外、どうしたら分からないという憔悴した状態でご家族が相談に来られました。
解決への流れ
ご家族には相談の場でまず会社に電話をしてもらい、逮捕当日は一旦急病による病欠と説明してもらいました。その上で、早期に示談すれば早く釈放されうる事案なので、すぐに動いた方が良いと説明しました。説明を受けたご家族は当職への依頼を希望されたため、即座に警察署へと接見に行きました。そして、相談者にも同じ説明をしたところ、相談者も依頼を希望されたため、依頼となりました。痴漢・わいせつ・窃盗(万引き)・盗撮といったジャンルで、なおかつ事実を認めているという事案では、とにかく早期の示談が重要です。そのため、急いで警察・検察に対して被害者の連絡先を聞き、被害者の許可を得た上で被害者に連絡しました。被害者に対しては、相談者が大変反省していること、誠意を持って対応したいと思っていることを伝えた上、示談交渉の打診をしました。そして、数回の電話交渉の末、依頼当日の夜に示談条件がまとまりました。これを受けて逮捕翌日に被害者の最寄り駅で示談書を作成し、これを検察庁に提出、釈放となりました。依頼者は結果的に2日間の病欠だけで済み、何事もなく会社での業務を再開できたため、ご家族ともども大変喜ばれていました。
まさしくスピードが実を結んだ案件で、やはり刑事弁護はスピードが命だと実感させられる案件でした。