この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
依頼者は転職直後から給料の一部の支払いを受けることができていないとして、相談にいらっしゃいました。労働審判で早期解決を図ることになりましたが、会社は労務管理を一切しておらず、タイムカードもなく、通常必要とされる証拠が一切ありませんでした。
解決への流れ
本来であれば、タイムカードなどを用いて自身の労務提供を立証する必要があります。立証ができなければ、その主張は存在しないものとして扱われるのが裁判所です。そこで、依頼者によくよく話を聞くと、Googleに自身の移動履歴が全て残っているとのことでした。そこで、Googleの移動履歴を全て洗い出し、依頼者の出勤時間と退勤時間を抽出することに成功しました。これをもとに労務提供時間を割り出すと、大幅な残業の事実が浮き彫りになり、未払い給与に加えて残業代の請求も行う方針となりました。結果、労働審判では想定していた金額の倍額での審判が下されました。
裁判所では証拠が全てです。初回相談時には証拠になりそうなものも含めてお伺い致します。