この事例の依頼主
年齢・性別 非公開
相談前の状況
相談者は、被相続人である叔母の世話をしていました。叔母は独身で子どももいなかったため、生前から相談者一家に頼っていました。叔母は生前、口頭で全財産を相談者に譲る意向を示されていましたが、これを記した遺言書は残されていませんでした。叔母の死後、相談者は、遺言書もないことから遺産分割をどのように進めるべきかわからず、当事務所に相談にいらっしゃいました。
解決への流れ
当事務所は、法定相続人の調査から着手しました。当事務所が法定相続人を長沙した結果、本件では10名以上にのぼる多数の方がいらっしゃることが判明しました。法定相続人の調査が終了した後、遺産の全容を調査・評価しました。法定相続人及び相続財産の調査が完了した後、遺産分割協議のため各相続人に連絡を取りました。当事務所は、依頼者一家が叔母の世話をしてきた経緯を考慮し、複数回に分けて相続人が一同に会する話し合いの機会を設定するなどして、各相続人の理解を得られるよう努めました。その結果、法定相続人が10名以上いるケースでしたが、遺産分割協議による合意に至りました。
※守秘義務の観点から、事例の一部を修正しています。※事務所として対応いたしました。法定相続人が多数存在し、しかも遺産総額が1億円を超える案件は、分割協議が難航しがちです。ですが、依頼者と一部相続人の協力により、何度もの話し合いを経て、全員の合意形成を実現しました。相続は財産だけでなく、家族関係の歴史にも触れる敏感な問題です。本案件のように、相続人同士の理解と協力が得られた結果、法定相続人が多数いても、スムーズな解決へと導くことができるよう、当事者の関係性にも配慮しながら対応してまいります。