この事例の依頼主
50代 男性
相談前の状況
依頼者のAさんは,会社の指示に従い,毎日7:00~18:00頃まで働いていましたが,残業代は「みなし残業代」が給料の一部として支給されているだけで,実際には支払われていませんでした。会社を辞めた後,残業代請求ができないか,ということで相談に来られました。
解決への流れ
強硬な姿勢の会社であったため,即座に訴訟を提起しました。タイムカードのない会社だったので,労働時間の証明が難しいと思われましたが,業務日報や本人の日記帳を手掛かりに,残業時間の認定が可能となりました。また,みなし残業代が無効であることも認められ,最終的には100万円を超える請求額全額が認められました。
労働問題の解決方法や手続は様々です。通常は弁護士同士の交渉や労働審判手続を利用し,簡易迅速に解決することを目指しますが,上記のように,相手方が強硬で交渉が不可能である場合などは,「話合いによる解決」ではなく,最初から訴訟を提起し,明確に「勝ち」を獲得しに行く場合もあります。選択する手続によって,かかる時間や費用・手間も異なって参りますので,事前にわかりやすく,丁寧に説明させていただきます。