この事例の依頼主
40代 女性
相談前の状況
依頼者は中国国籍の女性でした。日本で結婚した配偶者の男性が急死してしまい依頼者に相続が発生しました。相続の対象はお亡くなりになった配偶者が所有していた山林と預貯金と保険でした。依頼者は相続人である配偶者の兄弟のところに話し合いに行きましたが、土地柄的に中国籍であることを理由に嫌がらせや差別を受けてしまいました。そんな環境下にあったため、依頼者が受け取る相続財産について妥当かどうか見当がつかなかったので鈴木&パートナーズ法律事務所に相談に来ました。
解決への流れ
鈴木&パートナーズ法律事務所では中国語通訳の対応ができたため依頼者は安心して受任することになりました。受任後弁護士は、すぐに相続財産の調査に着手しました。具体的には預貯金額の開示と各保険会社への照会請求を行いました。また、山林の土地調査をしたところは亡き夫の先代から適切な相続手続きを行っていない山林の土地が多数あり、これを相続財産の対象としてしまうと長期化する恐れが出てしまいました。山林には財産価値がなかったため、依頼者の利益を優先し、迅速な相続手続きをするために山林を相続財産から外して、金融資産のみを遺産分割の対象とすることを依頼者に説明しました。最初は依頼者ももらえる財産は全てもらいたいと思っていましたが、さらなる関係者の死亡によって二次相続が起こり複雑化してしまう恐れがあったため、資産価値のない財産を断捨離する決意ができたようでした。依頼者の意志が固まったので、弁護士は山林を除く財産について遺産分割調停を起こしました。弁護士の事前調査と粘り強い交渉で正当な相続財産を受け取ることができました。
鈴木&パートナーズ法律事務所では中国籍の依頼者が多くお越しになります。理由といたしましては、弊所は中国の法学部を出た優秀な通訳と連携をしており、中国籍の方とのコミュニケーションが十分に行えるからです。通訳が正確な通訳をしなかったことからトラブルが起きることもあるようですが、当事務所ではそれが一切ありません。今回のケースは依頼者と密な対話ができたからこそ解決できた案件だと考えます。とことん話し合って相続問題を解決したいと考える方は是非一度弁護士へのご相談をお待ちしております。