犯罪・刑事事件の解決事例
#窃盗・万引き

【窃盗罪(自転車窃盗)】の事案で不起訴処分を獲得しました。

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澤田 剛司 弁護士が解決
所属事務所弁護士法人若井綜合法律事務所新橋オフィス
所在地東京都 港区

この事例の依頼主

30代 男性

相談前の状況

相談者(30代・男性)飲み会帰りに、酔っていたため、少年の気持ちになってしまい、どこからか自転車を見つけたようで、乗りたくなってしまい移動している途中で職務質問を受け、窃盗が判明しました。そして、そのまま数時間、警察のお世話になりました。取り調べ、指紋採取、アルコールチェック、写真撮影の後、いくつかの書類へのサイン等を行ったあと、在宅捜査となりました。警察の方には、今回は初犯なので今すぐに逮捕ということもないが、検察送致は行うため、検事から直接か警察経由で連絡行くことがあるかもしれないと言われたことを覚えています。後日、酔いが醒め、冷静になった状態で、被害届けの届け出有無について伺いましたが、 基本的に物品のお返しなどは警察の方で対応するので、届け出の状況はお伝え出来ない旨の旨説明を受けました。私としては、自分がやってしまったことを謝罪し、家族や職場に発覚することがないように穏便に解決させたかったのですが、個人では被害者も特定できず、返還されているかもわからないため、被害届や盗難届の届け出状況も教えてもらえないため困って相談しました。

解決への流れ

電話面談後、依頼者様に事務所に来てもらい、その場で弁護人選任届に署名・押印をいただき、その足で警察まで出向くとともに面会を申し入れました。担当刑事と会うことができ、依頼者様には、被害者との示談の意向があることを伝え、被害者の連絡先の開示を求めました。翌日、検察官から被害者の連絡先を聞き出すことに成功し、被害者との示談交渉に入りました。被害者は学生で、処罰感情も高かったことから、交渉を打ち切られないように慎重に話を進め、被害者の両親とも話し合いを重ね、最終的に低額での示談に成功し、相談者を許すという宥恕条項と加害者の刑事処罰を求めないと言う文言を示談書に入れることに成功しました。その後、担当検察官に終局処分の意見書を提出し、不起訴処分を求め、合わせて示談書を提出しました。最終的に、依頼者は不起訴処分となりました。依頼者には前科が付かず仕事を続けることができ、現在も精力的に働いております。

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澤田 剛司 弁護士からのコメント

具体的な相談内容は下記になります。※下記の相談内容は個人を特定されないことを条件に、相談者の許可を得て内容を編集し掲載をしております。相談者様は、会社の飲み会後、酩酊し、終電が無くなってしまったことから、早く帰りたい一心で、目に付いた自転車を窃取し、自宅まで乗って帰ろうとしました。巡回中の警察官による職務質問で発覚し。どこから取ってきたのか、どうやってとったのかも覚えていない様子でした。具体的にどの程度覚えていないのか尋ねたところ、路上から持ってきたのか、家の前に止めてあるものだったのかも、わからないとのことでした。相談後、弁護士が介入して直ちに検察官に連絡を取り、終局処分を出すことを遅らせてもらえるように申し入れ、粘り強い交渉の上、被害者と示談交渉を行い、最終的に和解金として10万円を支払い、示談を成立させました。自転車盗等の事案では、加害者が直被害者と交渉することは困難(そもそも被害者は示談の申し入れをしたとしても、話し合いのテーブルに付くことは極めて少ないといえるでしょう)であることを踏まえると、依頼者にとってベストな対応だったといえるのではないでしょうか。また、弁護士を立てて迅速に行動し、弁護士から捜査機関に会社やご家族には連絡を取らないように強く申し入れたことから、発覚を防ぐことができた点も大きなポイントでしょう。弁護士としても、依頼者に前科が付かず、仕事を続けられたことは大きな喜びです。【考えられる問題点】・窃盗罪・占有物離脱横領罪