この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
ご依頼者は、金銭欲しさに店舗に進入して売上金を盗んだことで、建造物侵入罪及び窃盗罪(同種余罪が2件)によって勾留されている男性でした。初回の接見時、ご依頼者は既に起訴されていて、しかも他の弁護人を選任している状況でした。事情を伺ったところ、ご依頼者は捜査機関に対して罪を認めており、まずは保釈による早期釈放を希望しているところ、弁護人がなかなか接見に来てくれず、保釈請求も積極的に対応してくれないため、弁護人の切り替えを検討しているとのことでした。
解決への流れ
検討の末、ご依頼者は当時の弁護人との委任契約を解除されたので、当事務所で事件を引き継ぐこととなりました(委任契約を解除する際にトラブルは生じず、前任の弁護人は資料の引継ぎなども誠実にご対応くださいました)。その後、必要資料を収集して早期に保釈請求したところ、1度目の保釈請求で無事に保釈が認められ、ご依頼者は約2か月ぶりに家族と再会することが叶いました。
既に国選弁護人や私選弁護人を選任されている方から「接見希望を出しているのに接見に来てくれない」「なかなか保釈請求をしてくれない」「どのような弁護活動をしてくれているのかよく分からない」などのご相談を受けることは、実は少なくありません。そのような場合、まずは選任されている弁護人としっかりコミニュケーションを図ることが望ましいですが、それでも状況が改善しない場合には、セカンドオピニオンとして他の弁護人に相談してみるのも一つの手段ですし、本件のように、弁護人を切り替えることで一気に状況が好転することもあります。刑事事件についてお悩みの方は、まずはお気軽にご相談ください。