この事例の依頼主
50代 女性
相談前の状況
いきつけの居酒屋で知り合い仲良くなった男性と交際するようになった。男性は離婚歴があると聞いていた。ところが半年ほど経ったある日、いつものように男性と居酒屋にいたところ妻だという女性が現れ離婚届を男性につきつけてきた。そこで初めて男性は離婚していないことを知った。後日、妻の弁護士から慰謝料300万円を請求する内容証明が届いた。
解決への流れ
既婚者とは知らなかったことから原則として慰謝料を支払う義務はないものの、男性とのメッセージのやり取りを削除してしまっており、その点を裏付ける証拠がないことから、過失が認定されてしまうことが懸念された。また、預貯金や収入が乏しいことから高額な慰謝料を払うことも難しい状況だった。そこで解決金として30万円を長期の分割で支払う内容での和解を目指した。
当方の解決金30万円を毎月5000円ずつ支払うという提案には当然、相手は了承できないと返答してきた。しかし、独身と信じていたことについて故意も過失もないことについて詳細に主張したためか、相手は訴訟をしてくることはなく、没交渉となった。半年ほどして相手弁護士から当方の提案にて和解すると連絡があり、解決金30万円を5000円ずつ支払う内容にて和解が成立した。