この事例の依頼主
30代 男性
相談前の状況
金属加工の会社に勤めており,加工の際に出る金属のくずを持ち帰り,資源を取り扱っている業者に売ることで換金していた。そのお金は全て競馬などのギャンブルに費やしていた。横領額は4500万円に上る。会社から全額返金を求められたものの,どうすればよいのかわからなかったため,刑事事件の取り扱いが多いロイヤーズ・ハイに相談に至る。
解決への流れ
全額返済を求める会社と粘り強く交渉を行い,被害額の3分の1程度を被害弁償を行うことを条件に示談が成立しました。示談のみならず,検察官とも処分意見について議論を行い,一括での被害弁償金額も大きい点など,過去に業務上横領で不起訴になっている事案と比較検討してもらった結果,不起訴を獲得することができました。
業務上横領は原則として被害金額を全額弁償することが不起訴獲得には必要となります。もっとも,被害金額が大きくなればなるほど全額の弁済は難しくなります。弁護士は,現実的に返済ができる金額と不起訴を得るために必要な弁済金額を検討し,それをもって被害者と示談交渉を行います。今回のように,結果として不起訴を獲得できる事案はありますので,あきらめず弁護士にご相談ください。