この事例の依頼主
20代 男性
相談前の状況
妻とは性格が合わず,いわゆるセックスレス状態が続いているというだけでなく,口論が絶えないなど妻とずっと不仲で,妻に対しては離婚を求め続けているのですが,離婚に応じてもらうことができません。また,以前,夫婦関係調整(離婚)の調停を自分で申し立てたことがあるのですが,そのときには調停委員が妻の肩ばかり持つような印象を受け,実際に,離婚は成立させないで当面別居するというないようでしぶしぶ承諾せざるを得なかったことがあり,とても自分一人では離婚を成立させる自信がないのですが,どうしたらよいのでしょうか。
解決への流れ
弁護士を依頼し,夫婦関係調整(離婚)申立事件に弁護士に手続代理人として関与してもらったことで,前回の調停と異なり,調停委員が妻の肩ばかりを持つような印象を受けることもなく,妻を説得してくれ,無事,離婚を成立させることができました。
調停事件については必ずしも弁護士を依頼する必要はなく,実際に弁護士を依頼されることなくお一人で対応される方も多いと思われます。しかし,調停の場では,中立・公平という建前ながら,調停委員の方には「調停を成立させたい。」という思いのあまりなのか,声の大きい当事者の意見ばかり聞き入れて,声の小さい・あまり気の強くない当事者にその声の大きい当事者の意見をごり押しされるという声はよく耳にするところです。そのため,自分の意見をきちんと言うことにあまり自信がないという方の場合には,離婚請求訴訟の場面まで至らない任意交渉や調停の段階であっても弁護士を依頼されたほうがよいケースもよくあります。