この事例の依頼主
30代 女性
相談前の状況
いわゆる不貞行為の相手方からのご相談でした。ご相談者と旦那さんとの不倫の証拠をつかんだ奥様が、ご相談者に対し、慰謝料請求をしてきたのです。ご相談者ご自身も自らの行為が倫理的・道義的にはもちろん、法律上も違法であることを十分ご理解されていました。ただ、ご相談者は旦那さんから日常的に暴力を受けており、精神内科の診療を受けるほど病んでおられました。そのような時、区役所から法テラスの存在を知り、当職が担当することとなりました。
解決への流れ
ご相談者の心の負担を軽減するところから始めました。毎回の打合せは、カウンセリングのような日もありました。訴訟前の示談交渉を経たうえで、奥様側から訴訟を提起されました。ご相談者は、生活保護を受給されており、フルタイムでの勤務が難しい方でしたので、とにかく誠実に応対することを心がけました。その誠意が通じたのか、最終的には慰謝料金額の大きい減額に成功し、10年間の支払方法も勝ち取ることができました。
吉田松陰先生の言葉に、「至誠にして動かざる者は未だこれあらざるなり」との至言があります。まさに本件は、この言葉どおりとなりました。世の中にはいろいろな方がおられますが、当職は上記吉田松陰先生の言葉を信じております。