この事例の依頼主
70代 女性
相談前の状況
結婚以来約50年間日常的に夫からDVを受け続けていた奥様からの相談です。離婚は絶対にしないと言っている夫と離婚できるかという相談でした。当初、相談者様は離婚することに躊躇されていたため、離婚を求める場合の手続きの流れ・費用等の説明をした上で、離婚した場合の今後の生活と離婚しないままの今後の生活を考えて頂いたうえで、再度の相談を実施し、離婚調停・離婚裁判を提起しました。
解決への流れ
夫がDVの事実自体を争う可能性が想定されたため、診断書や暴行を受けた際の写真などDVに関する証拠を十分に収集した上で離婚調停・離婚訴訟を提起した方がよいとアドバイスしました。実際に、夫はDVの事実自体を争い、最後まで離婚も拒絶していました。
当初は約50年続くDVを受けていながら離婚することに躊躇されていましたが、今後の人生を踏まえてどのように生活をしていきたいかよく考えた方がよいと説明し、離婚を求めた場合の手続きの流れ・想定される時間・費用などを具体的に説明した上で、1週間後に再び事務所に来て再度法律相談を実施いたしました。再度の法律相談時には相談者様は離婚を決意され、DVの証拠となる診断書や財産分与として考えられる夫の通帳等の必要な証拠を用意して頂いたため、その後はスムーズに手続きが進み、無事に離婚裁判において離婚と共に慰謝料・財産分与の合計400万円を獲得することができました。離婚することは今後の人生に大きく関わることですので、初回相談時に依頼の有無はもちろん、離婚をするか否かについても判断して頂く必要はございません。今後の見通し(必要とされる時間・費用等)を弁護士から聞いたうえで、ご家族の方々とよく相談の上で最終的な判断をして頂ければと思います。