この事例の依頼主
40代 男性
相談前の状況
依頼者は婚姻期間10数年共働き家庭で、子供が2名いる夫からの相談でした。夫婦生活は冷め切ってしまっており、前々から「性格の不一致」で妻から別居の打診があったものの、つどつど話し合いながら結婚生活を送っていました。しかし、妻の限界がきてしまい、ある日突然、子供と共に家を出てしまいました。そして、別居をした途端、妻が弁護士を雇い離婚調停を申し立ててきました。青天の霹靂でびっくりしてしまい、依頼者としては、現状をしっかりと整理して把握した上で、子どもと離れたくない思いから離婚を避けたいという思いが強く、解決を求めて当事務所に相談に来ました。
解決への流れ
受任後、弁護士は依頼者の希望に沿って離婚回避で対応を始めました。しかし、相手方の意思は固く、調停委員と意見を重ねるに従って、妻との関係修復が厳しいことに冷静になればなるほど強く気付かされました。そのため依頼者は関係修復が厳しいので離婚をする決意をしました。一方で、月に2回は面会交流を実現させて欲しいという要望をいただきました。とてもハードな依頼者のご要望ではありましたが、監護権と親権を主張しつつその過程で面会交流についても粘り強く交渉することで、裁判所、そして妻側が依頼者側の言い分を認め、月2回、朝から晩まで、内1回は依頼者と1泊できる条件の面会交流が実現できました。
面会交流において必要なスキルは「粘り強さ」です。当初相手方は面会交流に消極的でした。離婚をした当事者であればどうしても感情的になってしまうのは避けられません。今回のケースのように、弁護士が間に入ってしっかりと取り決めを行うことで、依頼者が納得して今後の子供に会える環境を構築することができます。弁護士の粘り強さというスキルによってはしっかりと相手側そして裁判所を味方に取り入れることができると考えます。諦めないでください!最後まで弁護士があなたのためにお力添えをさせていただきます。