この事例の依頼主
40代
相談前の状況
横浜市の工事会社に勤めていた40代の男性は、入社して間もないころから社長や所長から目の敵にされ「ぶっ殺してやりてえ」「馬鹿か!お前は」「殴るぞ!」などという暴言を日常的に浴びてきました。そんな毎日が2年以上続いた末、とうとう男性は暴言に耐えかねて適応障害を発症し会社を退職せざるを得なくなりました。男性は家族に連れられ、私のもとに相談にやってきました。
解決への流れ
男性は、会社や社長らを相手に適応障害発症の責任と未払い残業代を請求する裁判を起こしました。社長や所長の暴言があまりにひどいので、男性は、会社にいる間ずっとICレコーダーを回すという生活を続けていました。ICレコーダーの一日の録音時間はサービス残業時間中のものを含めて12時間にも上りました。大量の録音データを精査しその中から社長や所長の暴言をえりすぐって法廷に提出した結果、男性勝訴という裁判所の心証はゆるぎないものとなりました。裁判所の和解勧告を受けて、男性は未払い残業代とパワハラの慰謝料を合わせて会社から600万円を超える解決金を早期に獲得することができました。
パワハラの被害を訴える相談は多く寄せられます。客観性のある証拠をうまく収集さえできれば、比較的早い時期に有利な解決ができることをこの事例は物語っています。裁判を有利にする証拠をどうやって獲得するかは、法律相談でもっと具体的にお話させていただいております。